
☆ブレイクスルー思考の基本原則☆
私の大好きな言葉に、
人生は一冊の問題集である。
人生に起こることに無駄なことは一切ない。
という二つがあります。
そんな私がおすすめする、ブレイクスルー思考です。
飯田史彦氏の『生きがいの創造』より、抜粋してご紹介しましょう。
プラス思考も良いですが、何だか疲れてきますね。
ブレイクスルー思考すると、人生が光り輝き出すんです。
1. プラス思考とマイナス思考
例えば、あなたが高等学校や大学に入学するために、第一志望から第三志望まで
三つの学校の試験を受けましたが、第三志望の学校しか合格できなかったとします。
このような事態に直面した時、私たちは無意識のうちに、一般的な「マイナス思考」と
「プラス思考」と呼ばれる次の二種類の考え方から、どちらかを選んで対処すること
になります。
マイナス思考……自分の行く手をさえぎる壁(問題)を前にして、絶望してしまう。
現実の悪い面に着目したり、今後の展開についても、悪い方向へ進むだろうと考える。
プラス思考 …… 自分の行く手をさえぎる壁(問題)を、何とかして乗り越えようと
する意志を持つ。現実の良い面に着目したり、今後の展開についても、良い方向へ
進むだろうと考える。
つまり、「自分はもう、どうせ第三志望レベルの人生しか歩めない。自分は、受験に
失敗し、人生に挫折したのだ」と深く落胆し、投げやりな毎日を送ってしまうのが、
「マイナス思考」です。日本人の受験生の多くは、厳しい受験戦争を体験するなかで、
このような挫折感を味わい、若くして人生をあきらめてしまう危険性を持っていると
言えるでしょう。
そこで、受験に失敗して落胆する子供を慰めようとして、親は、「あなたが入学した
学校だって、いいところが沢山あるじゃないの。校舎もきれいで、通学にも便利だし、
きっと良い先生も沢山いて、友達も一杯できるわよ。
がっかりしていないで、もっと前向きに頑張って!」などと励まします。このような
考え方が、典型的な「プラス思考」です。
したがって、目の前に現れる問題に対して、いつもプラス思考で対処するということは、
希望を失うことなく、人生を前向きに生きていくことです。プラス思考で生きて
いくことが、私たちに、明るく充実した毎日をもたらしてくれることは、間違いありません。
プラス思考で生きるというのは、確かに、良いことではあるのです。
ところが、いつも必ずプラス思考で物事を考えることのできる人は、それほど多くは
ありません。私たちは、しばしばマイナス思考にとらわれ、「もうダメだ」「どうせ、
頑張っても無駄よ」などと思い込み、人生を投出したくなってしまうものです。
何故なら、人間の心には表と裏があり、心の表面を強制的にどちらかの方向に向け
ようとすると、心の奥ではその力に対する反発が生じて、それとは判定の方向に向き
たがることが少なくないからです。例えば、ダイエットを始めると、急に食べ物が欲し
くなったり、甘いものが恋しくなります。愛煙家が禁煙を命じられると、益々タバコが
吸いたくなります。「あんな彼氏と付き合ってはいけません」と親が叱ると、かえって
娘は彼氏への愛情を募らせたりするものです。
したがって、親から「第三志望の学校にしか入れなくても、プラス思考で頑張り
ましょうよ」と強く励まされるほど、子供の方は、心の表面では「よし、親の言う通り
に頑張るぞ!」と元気を出しながらも、心の奥では「ああ、あの問題でミスをしなかっ
たら受かっていたのになあ」などと、かえって後悔の念を強めたりします。
しかも、子供にプラス思考を奨める親自身さえも、心の中では、「あの時、あなたが
もう少し真面目に勉強していれば、第一志望に受かったのに。ああ、もったいないこと
をした。こんなことになるなら、私も、もっと勉強するように厳しく言えば良かったわ」
などと、失ったものへの思いにとらわれているものです。
しかし、人間として生きる限り、時にマイナス思考になってしまうのは当然のことで
あり、現実には、マイナス思考とプラス思考の間を行ったり来たりしながら毎日を送る
とうのが、ごく普通の生活だと言えるでしょう。
マイナス思考とプラス思考の間で思い悩むことは、いかにも人間らしい、健全な悩み
でもあるのです。
ところが、世の中には、「どうしてもプラス思考ができず、マイナス思考ばかりに
とらわれてしまう」という方々や、「プラス思考で頑張ってはいるけれど、いまひとつ
実感が乏しい」と感じていらっしゃる方々も、少なくありません。
その根本的な原因は、いくらプラス思考に考えようと頑張っても、その前提として、
無意味で無価値な「挫折」や「不運」の存在を、認めてしまっているからです。「挫折
から立ち上がろう」「不運だったが乗り越えよう」と考えている限り、「失敗して
失った価値を、何とかして取り戻そう」という「修復作業」の水準に止まってしまい、
「試練そのもの大きな価値を感じて、何事も楽しみながら前進しよう」という建設的な
生き方には、つながりません。
また、「プラス思考で生きる」ということは、「挫折をものともせず這い上がり、
不運に立ち向かいながら生きる」ということでもあるため、意外にも、「プラス思考」
を口癖にする人々の仲には、いつも100%のエネルギーを使いきり、疲れた顔で生き
ている方が少なくありません。マイナス思考も疲れますが、がむしゃらなプラス思考で
生きることも、負けず劣らず疲れてしまうという訳です。人生を懸命に生きようとする、
愛すべき「頑張り屋さん」ほど、このような落とし穴にはまりやすいと言えるでしょう。
2.マイナスの存在しない思考法
そこで、単なるプラス思考を超えるために、「挫折」や「不運」という概念を用い
ない発想法として、私がご提案するのが、「ブレイクスルー思考」です。呼び方は何で
もかまいませんが、私は仮に、「ブレイクスルー思考」と名付けています。
「ブレイクスルー」とは、「技術革新による革命的発展」という意味で用いられる
一般用語であり、例えば、「エジソンが電球を発明することによって、世の中に
ブレイクスルーが起き、人々の生活が大きく発展した」などという方法で用います。
私はこの言葉を応用し、「心の中に明かりを灯して頂きたい」という願いをこめ、
「生き方を大きく変えてしまうような意識革命をもたらす思考法」という意味で、
仮に、「ブレイクスルー思考」と呼んでいる訳です。
この「ブレイクスルー思考」の基本は、「私たちは決して挫折することなく、不運に
見舞われることもない。
一見、挫折のように見えることも、不運のように感じられることも、実は全て、
『順調』そのものなのだ」という大前提です。
このように考えるためには、
これまでのような、「目の前の壁(一見、無価値なように思える問題や障害物)を、
プラス思考で乗り越える」というものの言い方の根拠となっている枠組みそのものを、
変えてしまわなければなりません。つまり、次のようにして、壁そのものに価値がある
のだと考えれば良いのです。
◎「マイナス」「プラス」という見方をしないで、「全ての物事はプラスであり、
本質的にマイナスなものは存在しない」と思い込む。
◎「目も前の壁(無価値な問題)を解決することが、乗り越えることになる」と考える
のではなく、「目の前の壁(貴重な試練)そのものに価値があり、価値のない問題
など存在しないのだから、その試練に挑戦するだけで、もう乗り越えたのと同じ価値
がある」と考える。
ブレイクスルー思考とは、「全ての物事には意味と価値があり、表面的には失敗・
挫折・不運のように見えることも、全ては自分の成長のために用意されている順調な
試練である」という信念を持つことによって、「その試練に挑戦するだけで、乗り越え
たのと同じ価値がる」と考えながら、人生の試練を気楽に乗り越えていこうとする
思考法であると言えるでしょう。
飯田史彦研究室へようこそ
(福島大学経済経営学類 教授・Intercultural Open University 名誉教授)
→ http://homepage2.nifty.com/fumi-rin/
Amazon 生きがいの創造 へのリンク
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569573142
(おまけ)
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